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トレーラーハウス購入で後悔しないための注意点

移動可能な住居や店舗として人気のトレーラーハウス。その一方で、購入後に「思っていたのと違った」「設置や維持で予想外の手間や費用がかかった」などの声を聞くこともあります。そこでこの記事では、トレーラーハウスの購入前に知っておくべき基本情報から、設置・維持の注意点、メリット・デメリットなどを解説、後悔しないためのポイントを紹介します。

トレーラーハウス購入前に知っておくべき基本情報

まずは、トレーラーハウスに関する基本情報を押さえておきましょう。

トレーラーハウスの定義と特徴

トレーラーハウスは、タイヤ付きのシャーシ(車台)と上部の居住空間が一体となった「被牽引自動車」に分類される移動可能な住設備です。エンジンは持たず、牽引車で移動します。日本では基本的に「車両を利用した工作物」として扱われます。

設置後も「随時かつ任意に移動できる状態」を維持していれば原則として車両扱いとなり、建築基準法上の建物規制を受けずに利用できます。用途は多岐にわたり、住居、別荘、店舗、事務所、宿泊施設、仮設住宅など、ライフスタイルやビジネスニーズに合わせて活用されています。

トレーラーハウスと固定資産税の関係

トレーラーハウスは、原則として「動産」扱いのため、固定資産税がかかりません。また不動産取得税も不要です。

ただし、設置方法やライフラインの接続方法によっては「建築物」とみなされそれらの対象になることがあります。具体的には、基礎に固定して移動できない状態になっている場合、電気・水道などのライフラインが工具を使わずに取り外しできない場合などは、「建築物」とみなされることがあります。

トレーラーハウス購入で後悔しないための注意点

上記を踏まえ、トレーラーハウスの購入で後悔しないために、以下のポイントを必ずチェックしましょう。

設置場所の選定と道路事情の確認

設置場所は、トレーラーハウス購入において最も重要なポイントです。十分な広さと強固な地盤が必要で、柔らかい土や傾斜のある土地は不向きです。砕石やコンクリート、アスファルトなど転圧された地面が理想的です。

また、搬入経路の道路幅や障害物も確認を。大型車両が通行できるか、入口の間口やカーブ、電柱や樹木の有無などを事前に確かめましょう。交通量が多い道路や通学路沿いの場合、搬入時間帯にも配慮が必要です。

ライフラインの接続方法と注意点

トレーラーハウスには、電気・水道・ガス(プロパン)などのライフラインを接続できます。ただし、「着脱可能な接続方法」であることが必須。電気はコネクタによる接続、上下水道はカムロックなどの着脱式金具を使い、ガスはプロパンボンベを利用します。

この条件を守らず、直接結線してしまうと建築物扱いとなり、税制や法規制上のメリットを失うリスクがあります。

メンテナンスの重要性と費用

トレーラーハウスの主なメンテナンス項目は、外装の傷み、シャーシやタイヤのサビ・空気圧チェック、水平調整などです。

特に湿気の多い場所や未舗装の場所の場合、シャーシのサビに注意。定期的な点検と補修を怠ると、居住性や安全性が損なわれます。

また、ライフラインの使用料金、土地の固定資産税(土地自体には課税されます)、事業用の場合は償却資産税もかかります。事前に維持費の見積もりをしっかり立てておきましょう。

トレーラーハウスのメリットとデメリット

次に、トレーラーハウスを購入するメリット・デメリットを紹介します。

トレーラーハウスのメリット

メリットとしてまず挙げられるのは、ライフスタイルやビジネスの変化に合わせて設置場所を自由に変更できる点です。基礎工事が不要で設置や撤去が容易なため、工期が短く、コストパフォーマンスにも優れています。また前述したように、動産扱いとなるため、一定の条件下で固定資産税や建築確認申請が不要です。

さらに、市街化調整区域や建ぺい率の上限がある土地にも設置でき、土地活用の自由度が高い点も強みです。(自治体により制限がある場合もあります)

トレーラーハウスのデメリット

デメリットとしては、設置場所や搬入経路に制約があること、ライフラインの接続に関する制限などが挙げられます。

また運搬費用が必要になる点も理解しておくべきです、設置場所への搬入に数十万円以上かかることも珍しくありません。メンテナンス費や保険などの維持費も発生します。

トレーラーハウスの購入プロセスと信頼できる販売店の選び方

最後に、トレーラーハウスの購入の流れと販売店の選び方についてみていきましょう。

トレーラーハウスの購入手順と必要な手続き

(1)情報収集

現物を見てサイズ感や仕様を確認します。見学会や相談会も活用可能。設置場所によっては自治体独自の制約があるため、事前に規制内容も確認しましょう。

(2)設置場所の選定・現地調査

設置予定地の広さ・地盤・道路事情について、販売店や専門業者と確認します。

(3)プラン提案・見積もり

用途や予算に応じてモデルを選択、プランを作成して見積もりを取ります。

(4)契約

仕様・金額・納期・アフターサービスなどを確認して契約へ。

(5)設置準備

外構工事、ライフラインの引き込みを進めます。

(6)納品・設置・引き渡し

搬入・設置後、最終確認を経て、引き渡し。

(7)行政への報告・各種手続き

美容室や宿泊施設など届出や許可が必要なものとして利用する場合は、管轄する行政機関や自治体へ必要な申請をします。

信頼できる販売店の見極め方

トレーラーハウスの販売店を選ぶ際には、法令や行政手続きに精通している業者であることを十分にチェックしましょう。法規制を守らずに設置した場合、後から撤去や是正を求められるリスクがあるため、法令遵守の姿勢がしっかりとしている業者を選ぶことが非常に重要です。

また、見積もりや契約内容が明確で、費用や納期、保証内容などがしっかり説明されているかも要チェック。さらに、購入後のメンテナンスやトラブル対応など、アフターサービスやサポート体制が充実している業者かどうかも重要なポイントです。

トレーラーハウス購入で後悔しないために

トレーラーハウスは、柔軟性とコストパフォーマンスに優れ、住居や店舗、事務所、宿泊施設など多彩な用途に活用できる新しい住設備です。しかし、設置場所やライフライン、維持管理、法的手続きなど、一般住宅とは異なる注意点が多く存在するのも事実。事前の情報収集と現地調査、信頼できる販売店選びが、後悔しないトレーラーハウス購入への第一歩です。自分の理想や用途に合ったプランを見極め、納得できる選択をしましょう。

“luxury trailer house MOSS”は、ラグジュアリーテントの最高峰MOSS TENTSのDNAを受け継いだ唯一のトレーラーハウスです。ご購入時に発生するさまざまな手続きだけでなく、ご購入後の設置や移動、ライフラインの接続、アフターメンテナンスなどについても、トレーラーハウスを長年製造販売してきたメーカーが対応します。

トレーラーハウスご購入をご検討の際は、まず実物をご覧になってみるのもおすすめです。“luxury trailer house MOSS”は、東京・豊洲に実物を展示しております。ぜひご覧ください。


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